【安藤智哉 個展「陶器の器とドリーネの世界」閉幕のご挨拶】

会期中、ご来場いただいた皆様、誠にありがとうございました。
想像を超えるたくさんの方に足をお運びいただき、本当に 嬉しく、感謝の気持ちでいっぱいです。 みなさまがじっくりと器を手に取り、うつくしいラインや微かな色の違い、そして安藤さんが作品に込めた想い(言葉)に耳を傾けるように見つめてくださる姿が、とても印象的でした。
北九州出身の安藤さんが瀬戸へ修行に旅立ってから、10年。 長いようで短いこの月日の密度が、今回の展示品ひとつひとつに息づいていました。
四季折々の平尾台の色合いをのせた器。 釉薬(ゆうやく)が重なり、深く、吸い込まれそうになるドリーネ器の表情。 自然の野生味を感じる質感の一方で、ハッとするほど繊細な艶と薄さを持ち合わせたゴブレット。
並んだたくさんの器には、どれも ひとつひとつの物語(ストーリー)がありました。 そして、それがお客さまの手へと渡っていく瞬間にも、「あの料理を盛ろう」「あの人へ贈ろう」という、あたらしい物語が生まれていく。 その光景を見届けるたびに、胸がじんわりと満たされていくのを感じていました。
安藤智哉さんの器を、そしてこの空間を愛してくださったみなさん、本当にありがとうございました。
なんと、来年もここでの個展を開催予定です。
さらにボリュームアップして帰ってきてくれるとのこと、今からとても楽しみです。
また皆様と、この美しい器たちを囲める日を心待ちにしております。




地殻変動の跡を、この足で確かめに行きましょう。